姫路城・竹田城:白鷺城と天空の城、紅葉の旅

11月
この記事は約13分で読めます。

美しい世界遺産・姫路城。
天空の城と呼ばれる竹田城跡。
四季折々の庭園美に癒やされる好古園。
秋の紅葉に彩られた歴史と自然に触れる兵庫(姫路・朝来)の名所をめぐる旅に出かけました。

📝基本情報

場所・アクセス

◆場所:兵庫県(姫路・朝来)

◆アクセス

  • 姫路城・好古園・男山(姫路)
    最寄り駅:姫路 🚄新幹線(東京→姫路)約3時間
  • 竹田城(朝来)
    最寄り駅:竹田 🚃JR播但線(姫路→寺前→竹田)約1時間半

見どころ

  • 姫路城
    「白鷺城」の名にふさわしい美しさ。天守は圧巻で、まさに姫路のシンボル。
  • 好古園
    姫路城西御屋敷跡に広がる日本庭園。四季折々の美しい景観を散策できます。
  • 姫路の街散策(男山など)
    千姫の小径を抜けて男山へ。
    途中に点在する神社を参拝しながら目指す頂上には公園があり、そこから眺める姫路城と城下に広がる街並みは「姫路城十景」に選ばれた絶景です。
  • 竹田城
    「天空の城」と呼ばれる山城跡。城跡までのハイキングも楽しく、城跡からの大パノラマは必見。姫路城とは違った趣があります。

📌各観光スポットの情報はこちら

📷️旅の記録(2泊3日・11月中旬)

旅のスケジュール

【1日目】
🚄8:51 東京→11:51 姫路(東海道新幹線のぞみ)
12:00 昼食
🚶徒歩20分
13:00 姫路城(滞在3時間)
🚶姫路駅周辺散策
17:00 夕食
🚶徒歩
宿泊:ドーミーイン姫路

【2日目】
7:33 姫路→寺前→9:09 竹田(JR播但線)
9:30 登山道入口
🚶駅裏登山道(40分)
10:10 竹田城跡(滞在1時間)
🚶南登山道(40分)
12:30 昼食
🚶徒歩
14:24 竹田→寺前→15:58 姫路(JR播但線)
🚶徒歩
16:30 夕食
🚶徒歩
宿泊:ドーミーイン姫路

【3日目】
9:00 好古園(滞在2時間(休憩含む))
🚶徒歩15分
11:15 男山(1時間)
🚶徒歩
水尾神社・千姫天満宮・男山八幡宮
🚶徒歩
11:45 男山配水池公園(頂上)
🚶徒歩(散策含む)
🚄13:53 姫路→16:54 東京(東海道新幹線のぞみ)

1日目 姫路城

東海道新幹線のぞみで東京から姫路へ。
駅からの真っ直ぐのびる大手門通りを20分程歩くと、姫路城が見えてきます。

大手前公園から見た桜門橋と姫路城

姫路城(滞在3時間)

「大手門(桜門)」
姫路城の正面入口にあたる門です。
まさにここをくぐるとお城の領域に入った気分になります。

姫路城・大手門(桜門)を見上げた様子。正面入口の堂々とした櫓門。

「菱の門(ひしのもん)」
現存する門では姫路城の中で最大規模です。
天守に合わせてコーディネートしたような美しいデザイン。

姫路城・菱の門を見上げた様子。白く美しいデザインが青空に映える。

「いの門」
「いろはにほへと・・・」という門の順番は、基本的には天守への登城の順路に沿っています。

姫路城・いの門。白壁と石垣に囲まれた小さな門をくぐって振り返った景色

「将軍坂」
「はの門」へと続く石段坂。
ドラマ「暴れん坊将軍」でロケ地で度々使われたとのこと。
そういえば馬に乗っているシーンがあったような?

姫路城・はの門へと続く将軍坂。坂の向こうに小天守が見える。


高い石垣に囲まれた道を進むと、「西北腰曲輪(せいほくこしくるわ)」という少し開けた場所に出ます。秋なのに桜?越しの「乾小天守」。乾小天守は3つある小天守(乾小天守・西小天守・東小天守)の中では一番背が高く、乾(北西)の方角に建っています。

「ほの門」「油壁」
ここからが本格的な天守エリアです。

「乾小天守」
石落としが見えます。

姫路城・乾小天守の石落としを下から見上げた様子

やっと天守に到着。
ここまでの道のりは入り組んでいて迷路のよう。
探検気分でワクワクしました。

「天守」
天守は地下1階、地上6階です。
入口が地下になります。
2階 武具掛け
3階 東大柱

東大柱は、一部(地下の部分)以外は築城から400年以上同じものです。

4階 石打棚

姫路城・天守4階・石打棚

6階、最上階です。

刑部神社(おさかべじんじゃ)
姫路城の守護神です。

姫路城・天守6階・守護神、「刑部神社」

最上階からみた景色。
西の丸の長局(百間廊下)が見えます。

備前丸から見上げた大天守と小天守。
ビジュアルが完璧過ぎて、まるで作られた舞台セットのよう。
現実離れした美しさです。青空に映える白鷺城、堪能させていただきました。

姫路城・備前丸から見上げた大迫力の大天守と小天守
姫路城・備前丸から見上げた大迫力の大天守と小天守

播州皿屋敷の「お菊の井戸」

ぬの門、南門跡を通って西の丸公園へ。
ここから見る姫路城も美しい。

西の丸から眺めた姫路城天守


「姫路城歴史体感DAY」として大名行列のイベントが行われていました。

西の丸の長局(百間廊下)、化粧層を見学して姫路城をあとにしました。

宿泊:🔗ドーミーイン姫路(公式サイト)(連泊)
姫路駅南口から徒歩3分。姫路城と反対側の出口ですが特に問題なし。
大浴場(天然温泉!)がありおすすめです。

2日目 竹田城跡

JR播但線で姫路駅から竹田駅へ


初めに情報館天空の城(駅から徒歩3分)に立ち寄り、観光パンプレットを入手します。
竹田城跡に行くにはいくつかルートがありますが、今回は駅裏登山道で登ります。

「善證寺」
途中の寺門通りには、その名の通りお寺が立ち並びます。

寺門通り沿いにある善證寺

白鷺を見かけました。

駅裏登山道(40分)

法樹寺を過ぎたところで左に曲がり駅裏登山道に入ります。
登山道入口の紅葉がとにかく綺麗で印象的でした。
背の高い木々が色づき、空まで覆って空間全体を染めているかのよう。
思わずうわ〜!って声が出てしまったほどです。
他に人が誰もいなくて独り占め感が半端ない。

登り始めるときちんと山道です。
竹田城が「山城」であったことを実感します。
一緒に登った母は、いつの間にか木の枝を拾って杖代わりにしてました。

竹田城跡(滞在1時間)

竹田城跡の入口(料金収受棟)に到着。
少し歩くと、石垣が見えてきました。

竹田城跡の石垣

竹田城の石垣は、自然石に近いものを積み上げた「野面積み」です。

竹田城跡の石垣を間近から見上げた様子

北千畳、三の丸を通り、二の丸に到着しました。
ここからは竹田駅周辺の街並みがよく見渡せます。

竹田城跡の二の丸跡から眺めた竹田駅方面の景色

南の方に目を向けると、これから向かう南二の丸、南千畳が見えます。
山々が幾重にも重なり、自分が山深い場所に立っていることを実感します。

竹田城跡・二の丸からみた南二の丸、南千畳

本丸の天守台に向かいます。

竹田城跡・本丸の天守台

「本丸・天守台」
天守台は竹田城跡の中で一番高い場所になります。
先程二の丸から眺めた景色とはまた違った角度から南二の丸、南千畳を眺めることができます。

竹田城跡・天守台からみた南二の丸、南千畳の眺め

「南千畳」

竹田城跡の南千畳。大きな松が印象的。

南千畳から天守台を見上げて、竹田城を後にします。

竹田城跡の南千畳から見上げた天守台

南登山道(40分)

表米神社登山道が険しいという口コミを見かけたので、帰りは南登山道を下ることにしました。

途中にあった「落ちない岩」
大きさは高さ・幅ともに約2メートル。
落ちそうで落ちないことから、合格祈願や安全祈願のパワースポットになっているそうです。

南登山道の途中にあった落ちない岩

南登山道は距離は長いですが、舗装されていてゆるやかな下り。とても歩きやすい道です。

寺門通りに戻ってきました。
道脇の水路にはドラえもんやミッキー、ピカチュウの石像があり、鯉などの魚も泳いでいます。

お昼ごはんを食べて、帰路につきます。

姫路駅周辺

姫路駅に到着。
JR播但線の階段の壁に描かれたイラストがかわいい。

姫路駅の壁にあったJR播但線のイラスト


16時半頃、酒饌亭 灘菊かっぱ亭で早めの夕食です。
姫路名物の生姜醤油黒おでん酒粕ダレ白おでん
どちらも甲乙つけがたく、とても美味しかった!
おすすめのお店です。
17:00を過ぎたら満席になってしまったので、早目にお店に入ってよかったと思いました。


🔗公式サイト→酒饌亭 灘菊かっぱ亭

3日目 好古園・街散策

最終日は、姫路城に隣接している好古園と姫路の街散策にでかけます。

好古園(滞在2時間(休憩含む))

「好古園」
姫路城の西御屋敷跡に造られた約1万坪の日本庭園で、9つの趣の異なる庭園から構成されています。

御屋敷の庭の門をくぐり、順路に沿ってレストラン「活水軒」に向かいます。

活水軒から渡り廊下を歩いて行くと、左手には小さな渓流のような水の流れが現れます。

好古園・渡り廊下を歩いた時に左手に見えた渓流のような景色。

廊下をさらに進むと、潮音斎(ちょうおんさい)という建物が見えてきます。そこは御屋敷の庭を眺められる絶好の鑑賞スポットです。

「御屋敷の庭」
好古園の中での最大の庭園です。
奥の滝から流れ落ちた水が、瀬戸内海をイメージした大きな池に注ぎ込み、広々とした景色を作り出しています。

「流れの平庭」

好古園・流れの庭。水の流れと紅葉。

「夏木の庭」
木々の間から姫路城が見えます。

好古園・夏木の庭。木々の間から見える姫路城
好古園・木々の紅葉の様子

「竹の庭」

小腹が空いたので、レストラン活水軒でお茶にします。
きれいな庭を眺められ、雰囲気がとてもいいです。

千姫の小径〜男山配水池公園

小腹も満たせたことですし、姫路の散策へと出かけます。

途中で出会った姫路cats。
人慣れしてるのか近くで写真を撮っても全然逃げません。
しばし撮影タイム。

「千姫の小径」
道の両側に水が流れ、静かに歩ける小径です。

姫路・千姫の小径の水辺の鳥。

好古園から約15分。男山に着きました。
山のふもとから石段で頂上まで直行するルートもありますが、今回は水尾神社、千姫天満宮、男山八幡宮を参拝しながら、ゆっくり頂上へ向かいます。

男山は標高は約57.5メートルと大したことはないですが、石段が多い・・・。
息を切らしながら登ります。
各神社での参拝がちょうどいい休憩タイムとなりました。

男山八幡宮

姫路・男山八幡宮の外観。

ふもとから登って30分程。
頂上の「男山配水池公園」に着きました。
さすが姫路城十景
姫路城とその下に広がる街並みがよく見えます。

頂上の男山配水公園から眺めた姫路城と姫路の街並み。

しばし堪能した後、下山します。
下山は裏から別ルートがあり、ややなだらかですがそちらも階段です。
少し姫路の街を散策した後、帰路につきました。

姫路駅のキャッスルビューから眺めた姫路城
姫路駅のキャッスルビューからの眺め

旅のまとめ

今回の旅はなんといっても、姫路城と竹田城が一度に見れたことがよかったです。
今もなお改修され、輝きを増す姫路城と、何百年も前に廃城となりながらも、唯一無二の魅力を放つ竹田城。全く異なる趣き、風情でどちらも楽しめました。
また、山の自然な紅葉と庭園の洗練された紅葉、どちらも美しく、秋、おすすめです。
東京から姫路へのアクセスもよく、移動の疲れも感じづらいので、シニアの方にもおすすめの旅行先です。

行ってわかった!おすすめプラン

今回の旅は結構時間に余裕があったので、もっと効率的orアクティブにまわりたい場合は、下記のようなプランもおすすめです。

  • 1泊2日プラン
     1日目:姫路城+好古園(隣接しているため同日に見学した方が無駄がない)
     2日目:竹田城跡→帰路
     16時〜17時台の新幹線に乗車可能。東京19時or20時台着。
  • 2泊3日プラン
     1日目:姫路城+好古園
     2日目:竹田城跡
     3日目:書写山圓教寺(姫路駅から姫路バスで30分)

1日目に竹田に宿泊して、雲海を見るのもいいですね!(早起き必須ですが)

📌観光スポット情報・リンク集

姫路

🔗姫路観光パンフレットダウンロードページ

姫路城

好古園

男山(神社/展望台)

朝来

🔗朝来市観光協会(公式サイト)

竹田城

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