美しい世界遺産・姫路城。
天空の城と呼ばれる竹田城跡。
四季折々の庭園美に癒やされる好古園。
秋の紅葉に彩られた歴史と自然に触れる兵庫(姫路・朝来)の名所をめぐる旅に出かけました。
📝基本情報
場所・アクセス
◆場所:兵庫県(姫路・朝来)
◆アクセス
- 姫路城・好古園・男山(姫路)
最寄り駅:姫路 🚄新幹線(東京→姫路)約3時間 - 竹田城(朝来)
最寄り駅:竹田 🚃JR播但線(姫路→寺前→竹田)約1時間半
見どころ
- 姫路城
「白鷺城」の名にふさわしい美しさ。天守は圧巻で、まさに姫路のシンボル。 - 好古園
姫路城西御屋敷跡に広がる日本庭園。四季折々の美しい景観を散策できます。 - 姫路の街散策(男山など)
千姫の小径を抜けて男山へ。
途中に点在する神社を参拝しながら目指す頂上には公園があり、そこから眺める姫路城と城下に広がる街並みは「姫路城十景」に選ばれた絶景です。 - 竹田城
「天空の城」と呼ばれる山城跡。城跡までのハイキングも楽しく、城跡からの大パノラマは必見。姫路城とは違った趣があります。
📌各観光スポットの情報はこちら
📷️旅の記録(2泊3日・11月中旬)
旅のスケジュール
【1日目】
🚄8:51 東京→11:51 姫路(東海道新幹線のぞみ)
12:00 昼食
🚶徒歩20分
13:00 姫路城(滞在3時間)
🚶姫路駅周辺散策
17:00 夕食
🚶徒歩
宿泊:ドーミーイン姫路
【2日目】
7:33 姫路→寺前→9:09 竹田(JR播但線)
9:30 登山道入口
🚶駅裏登山道(40分)
10:10 竹田城跡(滞在1時間)
🚶南登山道(40分)
12:30 昼食
🚶徒歩
14:24 竹田→寺前→15:58 姫路(JR播但線)
🚶徒歩
16:30 夕食
🚶徒歩
宿泊:ドーミーイン姫路
【3日目】
9:00 好古園(滞在2時間(休憩含む))
🚶徒歩15分
11:15 男山(1時間)
🚶徒歩
水尾神社・千姫天満宮・男山八幡宮
🚶徒歩
11:45 男山配水池公園(頂上)
🚶徒歩(散策含む)
🚄13:53 姫路→16:54 東京(東海道新幹線のぞみ)
1日目 姫路城
東海道新幹線のぞみで東京から姫路へ。
駅からの真っ直ぐのびる大手門通りを20分程歩くと、姫路城が見えてきます。

姫路城(滞在3時間)
「大手門(桜門)」
姫路城の正面入口にあたる門です。
まさにここをくぐるとお城の領域に入った気分になります。

「菱の門(ひしのもん)」
現存する門では姫路城の中で最大規模です。
天守に合わせてコーディネートしたような美しいデザイン。

「いの門」
「いろはにほへと・・・」という門の順番は、基本的には天守への登城の順路に沿っています。

「将軍坂」
「はの門」へと続く石段坂。
ドラマ「暴れん坊将軍」でロケ地で度々使われたとのこと。
そういえば馬に乗っているシーンがあったような?



高い石垣に囲まれた道を進むと、「西北腰曲輪(せいほくこしくるわ)」という少し開けた場所に出ます。秋なのに桜?越しの「乾小天守」。乾小天守は3つある小天守(乾小天守・西小天守・東小天守)の中では一番背が高く、乾(北西)の方角に建っています。


「ほの門」と「油壁」
ここからが本格的な天守エリアです。


「乾小天守」
石落としが見えます。

やっと天守に到着。
ここまでの道のりは入り組んでいて迷路のよう。
探検気分でワクワクしました。
「天守」
天守は地下1階、地上6階です。
入口が地下になります。
2階 武具掛け
3階 東大柱
東大柱は、一部(地下の部分)以外は築城から400年以上同じものです。


4階 石打棚

6階、最上階です。
刑部神社(おさかべじんじゃ)
姫路城の守護神です。

最上階からみた景色。
西の丸の長局(百間廊下)が見えます。


備前丸から見上げた大天守と小天守。
ビジュアルが完璧過ぎて、まるで作られた舞台セットのよう。
現実離れした美しさです。青空に映える白鷺城、堪能させていただきました。


播州皿屋敷の「お菊の井戸」


ぬの門、南門跡を通って西の丸公園へ。
ここから見る姫路城も美しい。

「姫路城歴史体感DAY」として大名行列のイベントが行われていました。


西の丸の長局(百間廊下)、化粧層を見学して姫路城をあとにしました。
宿泊:🔗ドーミーイン姫路(公式サイト)(連泊)
姫路駅南口から徒歩3分。姫路城と反対側の出口ですが特に問題なし。
大浴場(天然温泉!)がありおすすめです。
2日目 竹田城跡
JR播但線で姫路駅から竹田駅へ




初めに情報館天空の城(駅から徒歩3分)に立ち寄り、観光パンプレットを入手します。
竹田城跡に行くにはいくつかルートがありますが、今回は駅裏登山道で登ります。
「善證寺」
途中の寺門通りには、その名の通りお寺が立ち並びます。

白鷺を見かけました。



駅裏登山道(40分)
法樹寺を過ぎたところで左に曲がり駅裏登山道に入ります。
登山道入口の紅葉がとにかく綺麗で印象的でした。
背の高い木々が色づき、空まで覆って空間全体を染めているかのよう。
思わずうわ〜!って声が出てしまったほどです。
他に人が誰もいなくて独り占め感が半端ない。



登り始めるときちんと山道です。
竹田城が「山城」であったことを実感します。
一緒に登った母は、いつの間にか木の枝を拾って杖代わりにしてました。


竹田城跡(滞在1時間)
竹田城跡の入口(料金収受棟)に到着。
少し歩くと、石垣が見えてきました。

竹田城の石垣は、自然石に近いものを積み上げた「野面積み」です。

北千畳、三の丸を通り、二の丸に到着しました。
ここからは竹田駅周辺の街並みがよく見渡せます。

南の方に目を向けると、これから向かう南二の丸、南千畳が見えます。
山々が幾重にも重なり、自分が山深い場所に立っていることを実感します。

本丸の天守台に向かいます。

「本丸・天守台」
天守台は竹田城跡の中で一番高い場所になります。
先程二の丸から眺めた景色とはまた違った角度から南二の丸、南千畳を眺めることができます。

「南千畳」

南千畳から天守台を見上げて、竹田城を後にします。

南登山道(40分)
表米神社登山道が険しいという口コミを見かけたので、帰りは南登山道を下ることにしました。
途中にあった「落ちない岩」
大きさは高さ・幅ともに約2メートル。
落ちそうで落ちないことから、合格祈願や安全祈願のパワースポットになっているそうです。

南登山道は距離は長いですが、舗装されていてゆるやかな下り。とても歩きやすい道です。


寺門通りに戻ってきました。
道脇の水路にはドラえもんやミッキー、ピカチュウの石像があり、鯉などの魚も泳いでいます。


お昼ごはんを食べて、帰路につきます。
姫路駅周辺
姫路駅に到着。
JR播但線の階段の壁に描かれたイラストがかわいい。




16時半頃、酒饌亭 灘菊かっぱ亭で早めの夕食です。
姫路名物の生姜醤油の黒おでんと酒粕ダレの白おでん。
どちらも甲乙つけがたく、とても美味しかった!
おすすめのお店です。
17:00を過ぎたら満席になってしまったので、早目にお店に入ってよかったと思いました。


🔗公式サイト→酒饌亭 灘菊かっぱ亭
3日目 好古園・街散策
最終日は、姫路城に隣接している好古園と姫路の街散策にでかけます。
好古園(滞在2時間(休憩含む))
「好古園」
姫路城の西御屋敷跡に造られた約1万坪の日本庭園で、9つの趣の異なる庭園から構成されています。


御屋敷の庭の門をくぐり、順路に沿ってレストラン「活水軒」に向かいます。


活水軒から渡り廊下を歩いて行くと、左手には小さな渓流のような水の流れが現れます。

廊下をさらに進むと、潮音斎(ちょうおんさい)という建物が見えてきます。そこは御屋敷の庭を眺められる絶好の鑑賞スポットです。
「御屋敷の庭」
好古園の中での最大の庭園です。
奥の滝から流れ落ちた水が、瀬戸内海をイメージした大きな池に注ぎ込み、広々とした景色を作り出しています。







「流れの平庭」

「夏木の庭」
木々の間から姫路城が見えます。






「竹の庭」


小腹が空いたので、レストラン活水軒でお茶にします。
きれいな庭を眺められ、雰囲気がとてもいいです。


千姫の小径〜男山配水池公園
小腹も満たせたことですし、姫路の散策へと出かけます。
途中で出会った姫路cats。
人慣れしてるのか近くで写真を撮っても全然逃げません。
しばし撮影タイム。


「千姫の小径」
道の両側に水が流れ、静かに歩ける小径です。



好古園から約15分。男山に着きました。
山のふもとから石段で頂上まで直行するルートもありますが、今回は水尾神社、千姫天満宮、男山八幡宮を参拝しながら、ゆっくり頂上へ向かいます。
男山は標高は約57.5メートルと大したことはないですが、石段が多い・・・。
息を切らしながら登ります。
各神社での参拝がちょうどいい休憩タイムとなりました。


「男山八幡宮」

ふもとから登って30分程。
頂上の「男山配水池公園」に着きました。
さすが姫路城十景!
姫路城とその下に広がる街並みがよく見えます。

しばし堪能した後、下山します。
下山は裏から別ルートがあり、ややなだらかですがそちらも階段です。
少し姫路の街を散策した後、帰路につきました。

旅のまとめ
今回の旅はなんといっても、姫路城と竹田城が一度に見れたことがよかったです。
今もなお改修され、輝きを増す姫路城と、何百年も前に廃城となりながらも、唯一無二の魅力を放つ竹田城。全く異なる趣き、風情でどちらも楽しめました。
また、山の自然な紅葉と庭園の洗練された紅葉、どちらも美しく、秋、おすすめです。
東京から姫路へのアクセスもよく、移動の疲れも感じづらいので、シニアの方にもおすすめの旅行先です。
行ってわかった!おすすめプラン
今回の旅は結構時間に余裕があったので、もっと効率的orアクティブにまわりたい場合は、下記のようなプランもおすすめです。
- 1泊2日プラン
1日目:姫路城+好古園(隣接しているため同日に見学した方が無駄がない)
2日目:竹田城跡→帰路
16時〜17時台の新幹線に乗車可能。東京19時or20時台着。 - 2泊3日プラン
1日目:姫路城+好古園
2日目:竹田城跡
3日目:書写山圓教寺(姫路駅から姫路バスで30分)
1日目に竹田に宿泊して、雲海を見るのもいいですね!(早起き必須ですが)
📌観光スポット情報・リンク集
姫路
姫路城
📌 ジャンル/特徴
世界文化遺産・国宝。
日本に現存する12天守のひとつで、5層7階の大天守は日本最大級。
「白鷺城」と呼ばれる白い漆喰がとても美しい。
まさに姫路のシンボル。
📌 住所
兵庫県姫路市本町68
Googleマップで開く
📌 所要時間
約2〜3時間(天守見学+西の丸+三の丸広場)
📌 アクセス
🚶JR「姫路駅」から徒歩約20分
🚌姫路駅北口から神姫バス乗車。「大手門前」下車
🚙周辺駐車場情報 →
姫路市まちづくり振興機構HP
📌 営業時間・料金
公式サイト(最新情報はこちら)
✨ おすすめポイント
- 開城直後に行くと空いていて写真撮影しやすい
- 備前丸、三の丸広場からの天守は絶好の撮影スポット
- 天守内では石落としや狭間など戦の仕掛けが見られる
- 最上階から姫路の街と瀬戸内海が一望できる
🔗 リンク
・「姫路城」公式サイト
・観光パンフレットダウンロードページ
🔗 おすすめ動画リンク
▶️【姫路城】①外曲輪&中曲輪(姫路駅〜外堀・中堀)(20分)
▶️【姫路城】②内曲輪(内堀より内側(千姫・化粧層・各門など))(40分)
▶️【姫路城】③大天守(50分)
姫路城3部作。
実際に姫路駅〜天守までを巡る様子を撮影した動画です。
かなり長い動画ですが、これを見てから行けばよかった!と思うような情報が満載です。
しかもとても楽しそうに紹介してくださる(説明も上手!)ので、こちらまで楽しい気分になってきます。
ブラタモリが好きな方はきっと好きなはず。
(【歴史散歩】れきしクンの城めぐりチャンネル)
好古園
📌 ジャンル/特徴
日本庭園。姫路城の西側に位置し、池泉回遊式庭園を中心に9つの異なる庭園で構成。四季折々の花や紅葉、茶室も楽しめる。
📌 住所
兵庫県姫路市本町68番地
Googleマップで開く
📌 所要時間
約1〜2時間(休憩含むと2時間位)
📌 アクセス
🚶JR「姫路駅」から徒歩約20分
🚶姫路城南側から徒歩3分
🚌姫路駅北口から神姫バス乗車。「好古園前」下車
🚙周辺駐車場情報 →
姫路市まちづくり振興機構HP
📌 営業時間・料金
公式サイト(最新情報はこちら)
✨ おすすめポイント
- 9つの庭園がそれぞれ異なる景観で、四季ごとの花や紅葉を楽しめる
- 池や橋を組み合わせた回遊式庭園で写真映えするスポット多数
- 茶室や休憩所で庭園を眺めながら一息つける
- 姫路城とのセット観光が便利で、庭園からの天守の眺めも美しい
🔗 リンク
・「好古園」公式サイト
・好古園パンフレット(PDF)
🔗 おすすめ動画リンク
▶️【好古園】姫路城を望む日本庭園(デッキーの旅)(9分)
好古園を実際に巡る様子がコンパクトにとてもわかりやすくまとめられています。動画全体の雰囲気も穏やかで、実際に行った気分になります。
男山(神社/展望台)
📌 ジャンル/特徴
歴史と展望が楽しめる散策スポット。
姫路城の北側にある小高い丘で、軽いハイキングでき、頂上の男山配水池公園からは市街地や姫路城を一望できる。途中には歴史ある神社(水尾神社、千姫天満宮、男山八幡宮)が点在。
📌 住所
兵庫県姫路市山野井町
Googleマップで開く
📌 所要時間
約1時間(散策+展望+神社参拝)
📌 アクセス
🚶JR「姫路駅」から徒歩約30分
🚶姫路城から徒歩約10分
🚌姫路駅北口から神姫バス乗車(5分)。「市之橋・文学館前」下車して徒歩5分
🚙周辺駐車場情報 →姫路市まちづくり振興機構HP
✨ おすすめポイント
- 頂上の男山配水池公園からの眺めが素晴らしく「姫路城十景」の1つ
- 軽いハイキング感覚で自然散策が楽しめる
- 途中には歴史ある神社、男山八幡宮や千姫天満宮、水尾神が点在し、歴史散策も楽しめる
- ライトアップされた姫路城と市街の夜景が美しく、夜景スポットとしても有名
- 姫路城・好古園とセットで訪れると観光効率が良い
🔗 リンク
・姫路城周辺マップ(PDF)
・「姫路城十景」姫路観光ナビひめのみちより
朝来
竹田城
📌 ジャンル/特徴
山城跡。標高353.7mの古城山山頂に築かれた山城で、「日本のマチュピチュ」「天空の城」と呼ばれる絶景スポット。雲海に浮かぶ姿が有名。
📌 住所
兵庫県朝来市和田山町竹田古城山169番地
Googleマップで開く
📌 所要時間
約2〜3時間(登山+散策)
📌 アクセス
🚶JR播但線「竹田駅」から徒歩約40分(登山道利用)
🚌竹田城跡周遊バスやタクシーの利用も可能→周遊バス時刻表(全担バス公式サイト)
🚙立雲峡駐車場、山城の郷駐車場などからシャトルバスや徒歩でアクセス→竹田城駐車場マップ(公式サイト)
📌 営業時間・料金
公式サイト(最新情報はこちら)
✨ おすすめポイント
- 雲海の時期(秋の早朝)に訪れると幻想的な「天空の城」が見られる
- 石垣が良好に残り、山城のスケールを体感できる
- 登山道はいくつかルートがあり、体力や時間に合わせて選べる
- 立雲峡や藤和峠など、城跡を見下ろす絶景ビュースポットもおすすめ
- 季節ごとに違う景色(桜、新緑、紅葉、雪景色)を楽しめる
🔗 リンク
・「竹田城跡」公式サイト
・国史跡竹田城跡・立雲峡パンフレット(PDF)
・竹田城下町パンフレット(PDF)