北海道旅(前編:釧路・根室)

3泊4日
この記事は約11分で読めます。

釧路駅から花咲線で道東へ。
秘境感たっぷりの根室。
世界遺産の知床。
フォトジェニックな網走。
今回はいつもと違って、レンタカーも使います。
北海道の大自然をたっぷり味わう、3泊4日の旅です。

👉本記事は前編です。
基本情報と1、2日目(釧路・厚岸・根室・中標津)の旅の記録・観光情報をご紹介します。

後編(3、4日目/知床・網走)はこちら▶北海道旅(後編:知床・網走)

📝基本情報(前編・後編共通)

場所・アクセス・移動手段

◆場所:北海道(道東)

◆アクセス
・往き:羽田空港から釧路空港へ約1時間45分
・帰り:女満別空港から羽田空港へ約2時間
※最新のフライト情報は各航空会社公式サイトをご確認ください。
※交通費を抑えたい場合はLCC利用もおすすめ。
 最安値はAIR DOの羽田空港利用です。(2025年9月現在)

◆移動手段
・基本的には時間やコストの面からレンタカーがおすすめ。特に根室〜中標津間は電車・バスの本数が少なく時間もかかる。
・釧路〜根室間はJR花咲線利用し、根室からレンタカーを借りるのもおすすめ。

見どころ

【前編】釧路〜根室〜中標津

  • JR花咲線:車窓から広がる一面の大自然
  • 厚岸のグルメ:ぷりっぷり新鮮な牡蠣づくし
  • 春国岱:秘境感たっぷり、静かな野鳥の楽園
  • 落石岬:森を抜けた先に広がる草原と灯台
  • 開陽台:地球の広さを感じる360°大パノラマ

【後編】知床〜網走〜女満別空港

  • 知床五湖原生林ツアー:世界遺産の森を歩いて感じる冒険
  • 網走の花と駅:花咲く原生花園と海を望む駅舎のフォトジュニックな風景

📌前編(釧路・根室)各観光スポットの詳細な情報はこちら

📌後編(知床・網走)各観光スポットの詳細な情報はこちら

📷️旅の記録(前編)3泊4日・7月下旬

旅のスケジュール(前編)

【1日目】釧路〜厚岸〜根室
✈️7:40 羽田空港→9:20 たんちょう釧路空港(AIR DO)
🚌9:30 たんちょう釧路空港→10:30 釧路駅前(阿寒バス45分)
🚃11:12釧路→11:58厚岸(JR花咲線 快速ノサップ)
12:00 厚岸グルメパーク・コンキリエでランチ
🚃14:20厚岸→15:57根室(JR根室本線花咲線)
🚶徒歩16分
16:00 トヨタレンタカー根室店
🚗15分
民宿風蓮チェックイン後に春国岱へ
🚶徒歩10分
17:00 春国岱(滞在1時間20分)
🚶徒歩10分
宿泊:民宿風蓮

【2日目】根室〜中標津〜知床半島
8:30 民宿風蓮 出発
🚗30分
9:00 落石岬散策(滞在1時間)
🚗80分
11:30 回転寿司根室はなまる中標津店
🚗20分
13:00 開陽台(滞在1時間)
🚗50分
15:00 峯浜パーキング(滞在15分)
🚗60分
宿泊:知床夕陽のあたる家ONSEN HOTEL

1日目 釧路〜根室

羽田から釧路へ。
飛行機に乗るのは2年ぶりです。

釧路空港に向かう飛行機の中から撮った空と左翼

空港からバスで釧路駅へ。
釧路駅からJR根室本線(花咲線)で根室へ向かいます。

JR花咲線(釧路〜厚岸)

釧路駅を出発すると、程なくしてこの景色。
視界の広さに北海道を感じます。

根室行きの花咲線の車窓

途中、ランチのため厚岸に立ち寄ります。

厚岸グルメパーク・コンキリエ(滞在2時間)

厚岸駅は、花咲線で数少ない有人駅(なんと3つ!)のうちの1つ。
駅を出てピンクの陸橋を渡ると、

厚岸グルメパーク・コンキリエが見えてきました。

厚岸グルメパーク・コンキリエの建物外観

高台にあるので、厚岸の街並みと海がよく見えます。

コンキリエから眺めた街と海の景色

厚岸町の名物は牡蠣
普段はちょっと苦手で好んで食べないのですが、ここの牡蠣は新鮮でほっっんと美味しかったです。

生!蒸し!フライ!あらゆる形でいただきました。特に生牡蠣が絶品。ぜひ味わってほしいです。

「マルえもん」

マルえもん

「牡蠣のステーキ丼」

牡蠣のステーキ丼

JR花咲線(厚岸〜根室)

再び花咲線乗車して、根室に向かいます。

厚岸のホームに花咲線の電車が到着したところ

花咲線の魅力は、大自然の中を走る秘境感。
車窓から広大な湿原や森、海岸線の景色を眺められます。
ここは絶景ポイントの1つ「別寒辺牛湿原」。

花咲線から撮影した別寒辺牛湿原
花咲線から撮影した別寒辺牛湿原

茶内駅がある浜中町は、ルパン三世で有名な漫画家モンキー・パンチさんの故郷です。

茶内駅の駅名標と銭形刑事のパネル

明日行く落石岬と草原が広がっています。

人家が見えてきました。
根室駅に到着です。
7月末。真夏なのにこの温度。
空気がひんやりしています。

レンタカーを借りて、民宿風蓮へ。
チェックイン後に春国岱へ歩いて向かいます。

春国岱(しゅんくにたい)(滞在1時間20分)

宿を出てすぐのところで、今回の旅初となる動物(鹿)に出会いました。
写真を撮るタイミングを逃し悔しがっていると、今度はキツネが!
さすが北海道。関東の猫レベル。
じろじろ見んなよ!って顔してる。

3分程で春国岱の入口に到着。
散策用の木道が設けられているのですが、ヒバリコースは通行止めになっていたため海岸沿いの迂回路を先に進みます。
海岸沿いにハマナスの花が咲いています。

10分程海岸線沿いを歩くと、木道へ合流できるポイントが現れました。
ここからキタキツネコースに入ります。

しんとした空気と広大な風景。
日が落ちかけた湿原は神秘的で秘境感たっぷり。
湿原にかかる木の橋が森に向かって伸びています。

春国岱の木橋。キタキツネコースの出発点。

遠くにタンチョウの群れが。

春国岱。タンチョウの群れ。

木道から、鹿がのんびり草を食べている様子を間近で見ることができます。

春国岱。鹿が草を食べている風景。
春国岱の鹿。

立ち枯れの松の木があちらこちらで見られます。
この世の果て感、ある。

春国岱。立ち枯れしたマツの木。

途中からアカエゾマツコースに入り、景色が湿原から森へと変わります。

アカエゾマツコースの最奥、第3砂丘。
春国岱の3つの砂州のうち、一番古い3000年前にできたものです。
数年前の嵐で倒木が目立ちますが、以前はしっかり原生林が茂っていたそう。

春国岱。アカエゾマツコースの最奥、第3砂丘の風景。
春国岱。第3砂丘の説明看板。

来た道を戻ります。

春国岱の枯れた木と鹿と湿原
春国岱の鹿と湿原

秘境感たっぷりの散歩コースでした。

風蓮湖と春国岱の看板

2日目 根室〜中標津〜知床半島

宿の朝食。
自家製ジャムの種類が豊富で、とっても美味しかったです。

民宿風蓮。
ロッジのようなかわいらしい外観です。
泊まった部屋の名前は「しまふくろう」。
鳥に詳しいご主人が経営されているアットホームなお宿でした。
🔗「民宿風蓮」:宿泊情報(根室市観光協会公式サイトより)

民宿風蓮の外観
落石岬へ向かう途中のドライブの様子

落石岬(滞在1時間)

車を走らせること30分。落石岬へに到着。
大きな風車がドン・キホーテっぽい。

落石岬入口付近の風車

この怪しい雰囲気の建物は、旧無線電信局。
今は銅版画家の方のスタジオになっています。
「IR」は版画家の方のイニシャルです。

落石岬入口付近の旧無線電信局

ちょっとわかりにくいですが、ここから落石岬灯台への小径に入っていきます。
獣道が森の中へと続いています。

熊が出てきそうな薄暗い森をドキドキしながら足早に抜けると、
急に景色が開けて、サバンナのような景色が広がっていました。
遠くに鹿の群れが見えます。

落石岬の草原と鹿

草原と灯台の風景がまるで絵本の世界のよう。
吹き抜ける風が気持ちいい。

落石岬の草原と落石岬の看板
落石岬灯台へと続く道

「落石岬灯台」

落石岬灯台

灯台の裏手にまわると海が広がっています。
草に覆われてなだらかな丘のように見えますが、覗き込むと結構高度感あり、足がすくみます。

落石岬灯台裏手からの景色
落石岬灯台付近の海と断崖

帰りの森の中で、視線を感じて目を向けると、鹿の群れがこちらを覗いていました。

落石岬の森の中の鹿の群れ

奥に角が生えた男鹿の姿が見えます。

落石岬の森の中の鹿の群れ
落石岬から車に向かってもどるところ

根室〜中標津

途中ランチをしつつ、中標津方面へ向かいます。

北海道らしい真っ直ぐな道が、なだらかなアップダウンをしながら続きます。

ドライブの様子。北海道らしい道が伸びてる。

開陽台(滞在1時間)

開陽台に到着。
ここは「振り返れば地平線」というツーリング小説の舞台になったことから、「ライダーの聖地」としても有名とのこと。

屋上に上がります。

開陽台展望台の建物外観

360℃北海道の広大な景色が目の前に広がります。

知床連山方面

展望台から知床連山方面を眺めた景色

国後島方面

展望台から国後島方面を眺めた景色

カフェで「しあわせのはちみつソフト」を購入。
地元産の生乳からできたバニラソフトに、知床周辺の野花から採れたはちみつがかけられています。

開陽台のカフェで購入したしあわせのはちみつソフト

木が整然ときれいに並んでいます。
北海道遺産である「格子状防風林」です。
強風や吹雪から人々や農地を守るために明治の開拓時代に植林されたもの。
宇宙からもこの格子が見えるとはスケールが大きい。

開陽台から眺めた格子状防風林」
格子状防風林の説明看板

この地域が酪農が盛んであることへの感謝を表すために建てられた牛の像。

開陽台の牛のオブジェ

中標津〜知床半島

開陽台を後にして、知床半島へ向けて出発。
景色は牧場から海岸沿いへの風景へと変わっていきます。

峯浜パーキング(滞在15分)

海岸沿いの道に出てから約10分。
知床半島の東側、羅臼町の南の入口、峯浜地区にあるパーキングで休憩です。

峯浜パーキングから眺めた海

国後島と知床連山がよく見えます。

峯浜パーキングから眺めた国後島
国後島
峯浜パーキングから眺めた知床連山
知床連山

【宿泊:知床夕陽のあたる家ONSEN HOTEL】

🔗「知床夕陽のあたる家ONSEN HOTEL」:公式サイト

知床夕陽のあたる家ONSEN HOTELの建物外観

共有スペースがとってもおしゃれです。

知床夕陽のあたる家ONSEN HOTELのおしゃれな共有スペース
知床夕陽のあたる家ONSEN HOTELのおしゃれな共有スペース

後編(3、4日目/知床・網走)へ続く▶北海道旅(後編:知床・網走)

📌観光スポット情報・リンク集(前編)

JR花咲線(根室本線)

📌特徴・見どころ
根室駅〜釧路駅間(約135km)を結ぶJR北海道のローカル線。
海や湿原、港町など北海道らしい雄大な車窓が楽しめる。

🔗関連サイト(公式サイト・マップ)
「花咲線」公式サイト

📌所要時間
全線乗車:約2時間40分(根室〜釧路)

📌営業時間・料金
JR北海道の運行ダイヤによる(1日5往復)
運賃例:根室〜釧路間 3,080円(2025年9月現在・片道)
🔗公式サイト(最新情報はこちら)

✨️おすすめポイント

  • 釧路湿原の広がる車窓。根室方向向かって右側の席がおすすめ。
    絶景ポイントは3つ!
    ・別保→尾幌
    ・厚岸駅付近(別寒辺牛湿原
    ・別当賀→落石→昆布盛(落石海岸付近)
  • 根室駅は有人駅としては日本最東端の駅
  • 厚岸駅の牡蠣グルメは美味しいのでぜひ立ち寄って食べてみて!

厚岸町

🔗関連サイト(公式サイト・マップ)
厚岸町観光協会:公式サイト
厚岸町観光パンフレット(PDF)(厚岸町観光協会・公式サイトより)

道の駅 厚岸グルメパーク(コンキリエ)

📌特徴・見どころ
道の駅・グルメ施設。
厚岸産の牡蠣を中心とした海の幸を、魚介市場・炭焼き・レストランなどで楽しめる。
三種類の牡蠣の食べ比べや、魚介市場での炭火焼き体験が人気。
展望室や無料水族館、ドッグランもあり滞在しやすい。

🔗関連サイト(公式サイト・マップ)
厚岸味覚ターミナル コンキリエ:公式サイト

📌所要時間
約1〜2時間(飲食+市場散策+展望室見学などを含めて)

📌住所・アクセス・営業時間
公式サイトでご確認ください。

根室市

🔗関連サイト(公式サイト・マップ)
根室市観光協会:公式サイト

春国岱(しゅんくにたい)

📌特徴・見どころ
ラムサール条約登録湿地(約600ha)。
根室湾と風蓮湖を隔てる約8kmの砂州に、砂丘・草原・湿原・湖沼・干潟・広葉樹林・針葉樹林など、7つの地形が連続して体感できる。
約330種の野鳥が訪れ、タンチョウやオジロワシなどにも出会える人気の観察スポット。
第一砂丘のハマナス群生、第二砂丘のアカエゾマツ純林、第三砂丘の原始の森など、地形の移り変わりも見どころ。
ネイチャーセンターでは双眼鏡や図鑑の貸し出しもあり。

🔗関連サイト(公式サイト・マップ)
「春国岱原生野鳥公園ネイチャーセンター」:公式サイト
春国岱原生野鳥公園ガイド(PDF)(ネイチャーセンター公式サイトより)

📌所要時間
自然観察路の散策:1時間30分〜2時間程度

📌住所
北海道根室市春国岱
🔗Googleマップで見る

📌アクセス
公式サイトをご確認ください。

📌営業時間・料金
春国岱は無料・散策自由
ネイチャーセンターについては公式サイトをご確認ください。

⚠️注意!
春国岱は整備工事で木道が通行止めになることが多いです。
通行止めの場所によっては散策できない可能性もありますので、事前にネイチャーセンターのサイトでご確認ください。

落石岬

📌特徴・見どころ
根室半島の太平洋側に突き出す断崖と草原・湿原が織りなす景勝地。
サカイツツジの自生地として知られ、6月上旬には群生が見られる(天然記念物)。
観光客が少なく、静かな自然と秘境の雰囲気を味わえるのも魅力。
運がよければ、岩礁で休むアザラシやラッコに出会えることも。
体力に合わせて、灯台までのピストンコースや、岬を一周する約6kmの周回コースが選べる。

🔗関連サイト(公式サイト・マップ)
落石岬(根室市観光協会):公式サイト

📌所要時間
無料駐車場から灯台まで徒歩で約20分(木道・散策道含む)
〈往復+灯台付近の散策含めて 1時間〜1時間半〉

📌住所
北海道根室市落石西(灯台周辺)
🔗落石岬マップ(マイマップで作成)
🅿 駐車場あり(無料・約5台分)

📌アクセス
公式サイトをご確認ください。

中標津町

🔗関連サイト(公式サイト・マップ)
「中標津」観光協会公式サイト

開陽台

📌特徴・見どころ
中標津町にある標高270mの展望台
360度の大パノラマが広がり、地球の丸みを実感できる絶景スポットとして人気で、夜は満点の星空も。
展望館のカフェでは、地元産の生乳とはちみつを使った「しあわせのはちみつソフト」がおすすめ。
北海道遺産に認定された「根釧台地の格子状防風林」も一望できます。

🔗関連サイト(公式サイト・マップ)
「開陽台」中標津町公式サイト
「開陽台展望館」なかしべつ観光協会

📌所要時間
約1時間

📌住所・アクセス・営業時間
公式サイトをご確認ください。

知床半島

峯浜パーキング

📌特徴・見どころ
国道335号沿いにある駐車スペースで、ドライブ途中に立ち寄れる絶景ビュースポット。
知床連山、国後島を眺められ、冬季は流氷を間近で見ることも可能。

🔗関連サイト(公式サイト・マップ)
「峯浜パーキング」らうすのみどころ・羅臼町役場公式サイト

📌所要時間
約10分〜15分(景色を眺めて楽しむ程度)

📌住所・アクセス
公式サイトでご確認ください。
🅿 駐車場(無料・約15台分)

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