伊勢神宮|紀伊半島の旅(後編)

伊勢神宮内宮の荒祭宮 3泊4日
この記事は約10分で読めます。

紀伊半島を3泊4日でめぐる旅。
九度山へ移動し、慈尊院や丹生官省符神社を散策。
伊勢へ向かい、外宮、内宮を参拝。
旅のしめくくりは月読宮へ。

👉️本記事は紀伊半島の旅・後編です。
3、4日目(九度山・伊勢神宮)の旅の記録とまとめ、観光スポット情報をご紹介します。

※前編(基本情報、旅の記録(1、2日目/高野山))はこちら▶高野山(紀伊半島の旅・前編)

📷旅の記録(後編)|3泊4日・5月中旬

旅のスケジュール

【3日目】
午前/九度山散策
午後/移動(九度山→伊勢市)
   伊勢神宮(外宮)周辺散策
宿泊:コンフォートホテル伊勢

3日目のスケジュール詳細(参考)

りんかんバス、ケーブルカーを乗り継いで極楽橋駅へ
🚃南海電鉄
 ・南海高野線:極楽橋→九度山(30分)
9:15 九度山散策スタート(約2時間)
 ・慈尊院
 ・丹生官省符神社
九度山→なんば 南海高野線急行(1時間〜1時間30分)
大阪難波→伊勢市 近鉄・阪神線ビスタカー(1時間40分〜2時間)
15:00 伊勢市着
15:30 伊勢散策スタート
 ・豊受大神宮(伊勢神宮 外宮)
 ・月夜見宮
17:30 ホテル着
宿泊:コンフォートホテル伊勢

【4日目】
午前/伊勢神宮(内宮)周辺散策
   おはらい町&おかげ横丁
13時台の電車で帰路へ

4日目のスケジュール詳細(参考)

🚌バス(三重交通):伊勢市駅前→内宮前(20分)
8:00 散策スタート
・皇大神宮(内宮)
・おはらい町&おかげ横丁
・五十鈴川カフェで休憩
・月読宮
五十鈴川駅→伊勢市駅
ランチ&お土産購入
13時半頃 帰路
🚃JR参宮線:伊勢市 → 近鉄名古屋(1時間20分)
🚄新幹線:名古屋 → 品川(1時間30分)

3日目

高野山から九度山へ

朝のお勤めに参加した後、少し宿坊を散策。
襖絵が見事です。

持明院の和室に飾られた襖絵

極楽橋駅から電車で九度山へ向かいます。
行きとは打って変わって快晴。

高野山から九度山へ向かう途中の車窓から見える山里

九度山

極楽橋駅から30分ほどで九度山駅に到着。
慈尊院に向かう途中、丹生橋からの眺め。
丹生川にまたがるように鯉のぼりが泳いでいます。

九度山を流れる丹生川とこいのぼり

慈尊院|空海の母ゆかりの寺

駅から徒歩30分ほどで慈尊院に到着。
空海の母・玉依御前が晩年を過ごしたお寺で、
女性の様々な願いを見守る「女人高野」として知られています。

慈尊院の表門

表門を入ると目に飛び込んできたのは、たくさんのカラフルなハート型の絵馬。
絵馬には、縁結びや良縁を願う言葉があふれています。

慈尊院に奉納されたカラフルなハート型の絵馬

境内の中心部に向かっていくと、国の重要文化財である弥勒堂が見えてきます。堂内には、国宝の木造弥勒仏坐像が安置されています。

慈尊院の弥勒堂

弥勒堂前の参拝所には、子宝・安産・育児などを願った乳房型の絵馬がたくさん掛けられています。

慈尊院の弥勒堂前の参拝所に奉納された乳房型の絵馬

左奥には、弘法大師像と高野山への案内犬として知られる「ゴン」の碑が並んで立っています。
ゴンは慈尊院近くに住み着いた犬で、高野山への約20kmに及ぶ高野山町石道をを参拝者と一緒に歩き、道案内していたそうです。誰かがしつけたわけではなく、自然とそうなったというから驚きです。

慈尊院の境内に立つ弘法大師像と案内犬ゴンの碑

丹生官省符神社|高野山の氏神様を祀る

慈尊院は町石道の起点。
町石道沿いには約109m(1町)ごとに石の道標が立っており、慈尊院付近には180町石が立っています。
高野山へ近づくにつれて、179町石、178町石・・・と数字が小さくなっていきます。

慈尊院から続く長い階段を上った先に、「丹生官省符神社(にうかんしょうぶじんじゃ)」があります。

鳥居の奥に拝殿が見えます。

丹生官省符神社の朱色の鳥居と拝殿

拝殿前から奥を眺めると、思ったより広々とした空間。
地元にゆかりのある丹生都比売・高野御子の二神を祀った神社です。

丹生官省符神社の拝殿

拝殿の右脇にある細道が町石道へと続いています。

九度山町散策

九度山駅までの帰り道。
家々の軒先に真田家の家紋「六文銭」が入った赤い提灯がぶら下がっています。

九度山は真田幸村が一時期暮らしていたゆかりの地。
5月初めに「紀州九度山真田まつり」が行われます。

ちょっとおもしろいと思ったのが、ビールの空き缶で作った手作りの提灯。
色の配置も工夫されていて、祭りのために誰かが楽しんで作ったのかなと思いました。

マンホールに描かれた九度山の名産「富有柿」。

九度山町のご当地マンホール

【真田古墳(真田抜け穴伝説)】

古墳時代の横穴式石室です。
真田幸村が九度山から大坂へ抜けるために使った「抜け穴」だったという伝説が残っています。

真田幸村の伝説が残る九度山の抜け穴

駅のホームにある、おむすびスタンド「くど」。

駅のホームにあるおむすびスタンド「くど」

具がたっぷり入った美味しそうなおむすびが並んでいたので、いくつか購入し電車に乗り込みました。

豊受大神宮|伊勢神宮・外宮

【伊勢神宮・外宮周辺マップ】

大阪難波駅で近鉄特急に乗り換え、伊勢市駅に到着。
駅を出ると、まず目に入るのが鳥居。
ここから外宮まで続く「外宮参道」が始まります。

伊勢市駅前にある外宮参道入口の鳥居

外宮参道は落ち着いた商店街といった雰囲気で、伊勢名物を扱う老舗や土産物店、飲食店、カフェなどが並んでいます。

伊勢神宮外宮へ続く外宮参道の町並み

10分ほどで豊受大神宮(伊勢神宮・外宮)に到着。
木立に囲まれた参道を歩いていきます。

【正宮 豊受大神宮】

外宮の中心となるお宮、正宮です。
ご祭神は豊受大御神(とようけのおおみかみ)。
内宮のご祭神である天照大御神のお食事を司る神として祀られています。

伊勢神宮外宮の正宮へ向かう参道と社殿
伊勢神宮外宮の正宮と鳥居

正宮の隣には、ポツンと小さな祠のような建物だけがある敷地。
古殿地と呼ばれる場所です。
伊勢神宮では「式年遷宮」という習わしがあり、20年に一度、正宮などの社殿を隣接する御敷地に新しく造り替えます。
中央にある小さな建物(覆屋)には、神聖な柱「心御柱」が納められています。

伊勢神宮外宮の御敷地と心御柱を納める覆屋

【多賀宮】

正宮に次ぐお宮で、外宮第一の別宮です。
豊受大御神の荒御魂(あらみたま)が祀られています。
荒御魂とは、神様の特に力強く現れる一面のことです。

【せんぐう館・勾玉池】

せんぐう館には時間がなくて立ち寄れませんでしたが、
静かな勾玉池を眺めてから外宮をあとにしました。

伊勢神宮外宮の勾玉池とせんぐう館

月夜見宮|外宮別宮

外宮の北御門から神路通を歩いて、月夜見宮へ向かいます。
通りにあるマンホールの蓋はお伊勢参りの絵柄。

神路通りを5分ほど歩くと、森が見えてきます。
月夜見宮に到着です。

森の入り口のような鳥居をくぐり進むと、右手に大きな楠。
樹齢数百年ともいわれる大楠です。
外宮の杉の巨木とはまた違った包み込まれるような迫力。

月夜見宮境内にある樹齢数百年とされる大楠

【月夜見宮】

境内の中心部にあるのが、月夜見宮です。
外宮の別宮であり、月夜見尊(つきよみのみこと)とその荒御魂が一つの社殿に祀られています。
月夜見尊は、皇大神宮(内宮)の御祭神である天照大御神の弟神です。

伊勢神宮外宮の別宮・月夜見宮

月夜見宮の境内には、月夜見稲荷大神と高河原神社も鎮座しています。

【月夜見稲荷大神】

月夜見宮境内の月夜見稲荷大神

【高河原神社】

古くからこの地域の守護神として信仰されてきた神社です。

月夜見宮境内にある高河原神社

他に参拝者もおらず、木立に守られたような空間で静かな時間を過ごすことができました。

4日目

【伊勢神宮・内宮周辺マップ】

伊勢市駅前からバスで内宮へ向かいます。

伊勢神宮内宮へ向かう路線バス

皇大神宮|伊勢神宮・内宮

20分程で内宮に到着。
バスを下りてあたりを見渡すと、外宮に比べて山をより近くに感じます。

伊勢神宮内宮の入口から見える山と松の木

【宇治橋】

宇治橋鳥居をくぐって、宇治橋を渡ります。

伊勢神宮内宮の宇治橋入口

かなり立派な造りの宇治橋。

橋から見える景色は、快晴の青空と穏やかな五十鈴川の流れ。
柱のようなものは、「木除杭(きよけぐい)」といい、洪水の際に上流から流れてくる流木などが宇治橋にぶつかるのを防ぐ役割があるそうです。

宇治橋と五十鈴川

橋を渡り、右手にのびる広々とした参道を歩いて行くと、
手水舎、鳥居が見えてきます。

【五十鈴川御手洗場】

鳥居をくぐった先に、石畳から五十鈴川に降りられる場所があります。
御手洗場は「みたらしば」と読み、手水舎と同じように、五十鈴川の水で手を洗い清めることができます。

五十鈴川御手洗

【瀧祭神】

御手洗場近くにある五十鈴川の守り神。

伊勢神宮内宮の瀧祭神

【正宮 皇大神宮】

内宮の中心となるお宮、正宮です。
ご祭神は天照大御神(あまてらすおおみかみ)。
皇室の御祖神であり、日本人の総氏神ととして崇められてきました。

伊勢神宮内宮の正宮

正宮の前で参拝していると、フォーマルなスーツ姿の人たちが、一般参拝では立ち入り禁止区域の中へ入って参拝するのが見えました。「もしかして皇室の人?」と思ったのですが、調べてみると、一般の参拝者でも、正式参拝の申し込みや服装などの条件を満たせば、御垣内参拝ができる場合があるそうです。

【御稲御倉】【外幣殿】

参道沿いの杉の巨木と可愛らしい建物たち。
神明造の特徴的な茅葺き屋根や千木などを間近で見ることができます。

伊勢神宮内宮の外幣殿

【荒祭宮】

正宮に次ぐお宮、内宮第一の別宮です。
天照大御神の荒御魂が祀られています。

伊勢神宮内宮の荒祭宮

【風日祈宮(かぜひのみのみや)】

橋を渡って風日祈宮へ向かいます。

風日祈宮も、正宮に次ぐ別宮の一つです。
農作物に影響を与える風雨を司る神を祀る「風神社」が、長い歴史の中で別宮に昇格したそうです。

なんとなく客殿のような、正宮や荒祭宮とは少し別の雰囲気を感じました。

伊勢神宮内宮の風日祈宮へ向かう橋
伊勢神宮内宮の風日祈宮

【御厩(みうまや)】

この馬は皇室から献上された神馬だそうです。
穏やかな馬の表情に理由もなくほっとしました。

伊勢神宮内宮の神馬

おはらい町&おかげ横丁|伊勢神宮の門前町

がらりと雰囲気が変わって商店街が立ち並ぶおはらい町へ。
さ、俗世に戻ってきました。

おはらい町の古い町並みと通りを歩く人々

町並みに溶け込むおしゃれスタバ。
旅先で出会うスタバはいつも町に合わせてカスタマイズされています。
さすがスタバだけに。

おはらい町の古い町家を利用したスターバックス

軒先のツバメのオブジェ。
それを狙う猫。

五十鈴川沿いのカフェで、川を見ながらゆっくりお茶しました。

五十鈴川カフェから眺めた五十鈴川と新橋

月読宮|内宮別宮

旅のしめくくりは月読宮です。
月読宮は内宮の別宮で、天照大御神の弟神・月読尊をお祀りしています。

4つの別宮が並んでいて、手前の立札にお参りする順序が書かれています。
伊佐奈岐宮(伊弉諾尊)は父神、伊佐奈弥宮(伊弉冉尊)は母神です。

【月讀宮】

参拝者から見て右から2番目に位置し、最初に参拝する月読宮。
姉の天照大御神と弟の須佐之男命に比べると、やや存在感が薄く感じられる月読尊ですが、月を司り夜を治める神様です。月の満ち欠けをもとに暦を知るなど、昔の人々の暮らしにも深く関わっていたといわれています。

【葭原神社】

境内の奥には、内宮の末社である葭原神社もひっそりと鎮座していました。

旅のまとめ

高野山と伊勢神宮という豪華な二つの聖地を3泊4日で駆け抜けた旅でした。
どちらも長い歴史と深い信仰を背負った場所。
精一杯感度を研ぎ澄まして臨んだつもりでしたが、多分まだまだ味わいきれていません。
どちらも一度訪れただけでは足りない場所なのかもしれません。
今度行くときは、今回歩けなかった九度山から大門までの町石道を、歩いてみたいと思います。

📌観光スポット情報・リンク集

九度山

🔗関連サイト(公式サイト・マップ)

慈尊院

📌特徴・見どころ

  • 高野山への表参道「町石道」の起点にあたる寺院。
  • 弘法大師・空海の母が晩年を過ごしたと伝えられ、空海ゆかりの寺として知られる。
  • 国の重要文化財である弥勒堂に、国宝の木造弥勒仏坐像が安置されている。
  • 子宝・安産祈願の寺としても知られ、乳房をかたどった絵馬が奉納されている。

🔗関連サイト(公式サイト・マップ)
・慈尊院|九度山町観光情報(公式サイト):見どころのポイントがわかりやすい
・慈尊院|公式サイト:より詳しい情報はこちら

📌所要時間
約20分~30分
(境内・弥勒堂・展望など)

丹生官省符神社

📌特徴・見どころ

  • 弘法大師が慈尊院を開創した際、その守り神として祀った神社。高野山と深い関わりを持つ。
  • 高台にある境内からは、九度山の町並みや山々を眺められる。
  • 本殿は三社が並ぶ特徴的な造りで、国の重要文化財に指定されている。
  • 慈尊院から続く石段を上った先にあり、町石道の起点となる場所です。

🔗関連サイト(公式サイト・マップ)
・丹生官省符神社|九度山町観光情報(公式サイト):見どころのポイントがわかりやすい
・丹生官省符神社|公式サイト:より詳しい情報はこちら

📌所要時間
約20分~30分
(境内・本殿・展望など)

豊受大神宮|伊勢神宮 外宮

📌特徴・見どころ

  • 豊受大御神をお祀りする、伊勢神宮の外宮。
  • 正宮のほか、多賀宮・土宮・風宮の3つの別宮が鎮座している。
  • 緑に囲まれた玉砂利の参道や、樹齢の長い木々がつくる静かな境内も見どころ。
  • 外宮から内宮の順に参拝するのが昔からのならわし。

🔗関連サイト(公式サイト・マップ)
・豊受大神宮|伊勢神宮(公式サイト)
・外宮境内マップ|伊勢神宮(公式サイト)

📌所要時間
約60~90分

月夜見宮|外宮別宮

📌特徴・見どころ

  • 外宮の別宮で、月夜見尊・月夜見尊荒御魂をお祀りしている。
  • 外宮から北へ延びる「神路通」の先にあり、外宮から徒歩で訪れやすい。
  • 市街地の中にありながら、樹齢数百年の楠などに囲まれた静かな神域。
  • 比較的静かで、落ち着いた雰囲気を味わえる。

🔗関連サイト(公式サイト・マップ)
・月夜見宮|伊勢神宮(公式サイト)

📌所要時間
約20分~30分

皇大神宮|伊勢神宮 内宮

📌特徴・見どころ

  • 天照大御神をお祀りする、伊勢神宮の中心となるお宮。
  • 五十鈴川にかかる宇治橋が内宮の入口。
  • 玉砂利の長い参道を進んだ先に正宮があり、境内には荒祭宮・風日祈宮などの別宮も鎮座している。
  • 五十鈴川や大木に囲まれた参道など、神域そのものの雰囲気も大きな見どころ。

🔗関連サイト(公式サイト・マップ)
・皇大神宮|伊勢神宮(公式サイト)
・内宮境内マップ|伊勢神宮(公式サイト)

📌所要時間
約90分~120分

月読宮|内宮別宮

📌特徴・見どころ

  • 内宮の別宮で、月読尊をお祀りしている。
  • 境内には、月読宮・月読荒御魂宮・伊佐奈岐宮・伊佐奈弥宮の4つの別宮が並んでいる。
  • 一般には、月読宮、月読荒御魂宮、伊佐奈岐宮、伊佐奈弥宮の順に参拝する。
  • 内宮周辺のにぎわいから少し離れ、静かな境内を歩けるのも魅力。

🔗関連サイト(公式サイト・マップ)
・月読宮|伊勢神宮(公式サイト)

📌所要時間
約20分~30分

おはらい町&おかげ横丁

📌特徴・見どころ

  • おはらい町は、宇治橋から五十鈴川沿いに約800m続く石畳の通り。
  • 切妻・妻入り様式の建物が並び、飲食店や土産物店などが軒を連ねる。
  • おかげ横丁は、おはらい町の中ほど、赤福本店前付近に広がる一画で、江戸から明治期の伊勢路を思わせる町並みがつくられている。
  • 伊勢神宮の厳かな雰囲気から一転して、食べ歩きや買い物を楽しめるにぎやかな町歩きのエリア。

🔗関連サイト(公式サイト・マップ)
・おはらい町・おかげ横丁|伊勢市観光協会(公式サイト)

📌所要時間
・通りを歩くだけ:30〜40分程度
・軽食・買い物を楽しんだりする場合:約60~120分

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