奈良|歴史ときどき初夏の風②

春日大社の朝の風景 3泊4日
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興福寺、春日大社など観光の中心である奈良公園周辺エリアを巡った旅の記録と観光スポット情報をまとめています。

📷旅の記録(奈良公園周辺エリア)

興福寺〜新薬師寺〜白毫寺

旅の初日。
昼頃に奈良に着き、ランチ後、奈良公園周辺の散策に出かけます。
興福寺から始まり、歩いて新薬師寺、白毫寺へ。

興福寺

境内に入ってまず感じたのはその広さです。
広々とした敷地内には中金堂、東金堂、国宝館など建物が点在していています。

【南円堂】

興福寺の南円堂

【五重塔】
奈良のランドマークと言われる五重塔は現在修理中です(2034年まで)。

保存修理工事中の興福寺五重塔

【中金堂】

興福寺の中心伽藍である中金堂。
今食堂の前は広場になっていて、その広々とした空間が、中金堂の存在感をより際立たせます。

興福寺の中金堂
興福寺中金堂前の広場

境内を歩いていると、こんな広い面積を有したお寺とはどれだけの力を持っていたのだろう、と思ってしまいましたが、藤原氏の氏寺とのこと。なるほど、納得です。明治以前は、現在よりさらに広く奈良公園のエリアまで敷地が広がっていたそうです。

中金堂、東金堂、国宝館を順番に拝観しましたが、どの仏像も国宝級が多く見応えがあります。特に国宝館では教科書で見たことがあるような仏像を多数見れて、仏像マニアでなくてもウキウキしてしまいました。

💡参考:仏像のお姿はこちら(寺宝・文化財|興福寺公式サイト)

奈良公園から高畑へ

新薬師寺へと向かって歩いていると、少し大きめの鹿と遭遇。
角が生えている鹿に初めて会ったので、その角にドキドキしながらそっと撮らせていただきました。

去年4月初めに奈良を訪れた時は、角がある鹿を見かけなかったので、牡鹿がいないのかな?と思っていたのですが、どうやら前回はまだ角が短く気づかなかっただけのようです。
よく見ると、まだ皮膚に覆われた生え始めの角で、先端が丸っとした可愛らしい角でした。

奈良公園で出会った角が生え始めた鹿

浮見堂

鷺池の中央に浮かぶように立つ建物が浮見堂です。
暑いからか、休憩している方が大勢いました。

鷺池に浮かぶ浮見堂

たかばたけ茶論

奈良公園を抜けると閑静な住宅地街に入ります。
この日の気温は5月なのに30℃。
まだ暑さに慣れていない体には堪える暑さで、
偶然見つけたカフェに入り、ミントハーブティーとヨーグルトジュースをいただきました。

新薬師寺

住宅街にひっそりと佇む、新薬師寺。
このあたりまで来ると、観光客は少なく静かです。

新薬師寺の本堂

門にはこんな張り紙が。
結構歩いたつもりですが、このあたりまで鹿が来るんですね。
奈良では、鹿は奈良公園だけの特別な存在ではなく、野良猫のように日常の風景に溶け込んでいるのだなと思いました。

本堂に入ると、薄暗くひんやりとした空間に、本尊の薬師如来坐像の背中を囲んで守るように十二神将像が立ち並んでいます。

その珍しい配置のせいか、まるで舞台の中に迷い込んだような不思議な感覚。
しばらくぼんやりとその世界観に浸った後、各々の十二神将像を歩いて回ります。

十二神将像はその配置から干支と関連づけられており、まずは自分の干支の像へ。
それから順番に他の像も見て行きます。
生き生きとした体の動きや、持っている武器の違いを見るのが楽しい。

酉年の像だけ何も武器を持っていないのが不思議でしたが、そのかわりに左腕を大きくかかげ、今にも鉄拳をおろしそうな勢いだったので、手が武器なんだろう、ということで自分の中で納得しました。

新薬師寺境内に並ぶ石仏

💡参考:仏像のお姿はこちら(新薬師寺・公式サイト)

白毫寺(びゃくごうじ)

新薬師寺から徒歩約10分。
山の中腹にある白毫寺。
やや登りごたえがある石段が続きます。

白毫寺へ続く石段

石段の途中で振り返ると疲れが吹き飛ぶような眺めの良さ。
奈良市街地を一望できます。

白毫寺の石段途中から眺めた奈良市街

【本堂】
拝観中、境内には自分たち以外人がおらず、
靴をぬいで本堂にあがると、足音が響きます。
堂内は椅子があり、閻魔王坐像をはじめとした仏像をゆっくりと鑑賞することができました。

白毫寺本堂前から眺める境内
白毫寺の龍の手水鉢

夕方が近づき、暑さがやわらいだ境内をゆっくり散策します。

【石仏の道】

白毫寺境内の石仏が並ぶ小道

吹き抜ける風が気持ちいい。

白毫寺境内から眺めた奈良市街

【御影堂】

白毫寺の御影堂

白毫寺は花の寺としても有名です。
今回、五色椿や萩など有名な花の見頃ではありませんでしたが、
手入れが行き届いた木々や花々が咲く庭は、歩いていてとても気持ちがよかったです。

ホテル天平ならまち

猿沢池のほとりにあるホテルへ戻ります。
昼間ホテルを出た時はギラギラしていた湖面も、夕焼けの中おだやかな光を反射しています。

夕暮れの猿沢池

今日から3連泊。
お世話になります。

ホテル天平ならまちの入口

宿泊:ホテル天平ならまち(公式サイト)

二月堂(夕景)

夕焼けを見に二月堂へ。
ホテル前の通りは、人通りが少なく鹿がのんびり歩いています。

今回の旅は、5月の中旬にもかかわらず連日30℃以上。
昼間はゆっくり散策を楽しむ余裕がなかったのですが、
夕方になると、熱気が残ることなくさらりとした空気が気持ちいい。

ホテル前の道を歩く3頭の鹿

20分ほど歩くと、東大寺の南大門が見えてきます。
昨年、昼間に来た時は大勢の観光客でにぎわっていましたが、
同じ場所とは思えないほどの静けさです。

夕暮れの東大寺南大門

鏡池越しに、大仏殿が見えます。
空はすでに淡い夕焼けのグラデーションに包まれています。
思いのほか二月堂まで距離があり、途中から少し足早に。

鏡池越しに望む夕暮れの東大寺大仏殿

どうにか日が完全に落ちる前に、二月堂に到着。

夕暮れの灯りがともる東大寺二月堂

暖かい灯籠の光。

二月堂に吊るされた灯籠

到着した時間が遅かったせいか、人の姿はほとんどありません。
静けさの中で、空のグラデーションが夜へとゆっくり変わっていきました。

二月堂から望む奈良市街の夜景と夕焼け空

春日大社(早朝散策)

早朝、春日大社へと向かいます。

早朝の春日大社へ向かう道路を歩く鹿

【一ノ鳥居】
10分ほどで春日大社の入り口に到着。
きれいに整備された真っ直ぐな参道が続いています。

早朝の春日大社一ノ鳥居とまっすぐ続く参道
春日大社の木立に囲まれた静かな参道
春日大社の大木のそばでたたずむ鹿
春日大社の参道を歩く鹿の親子と石灯籠

新しそうな石灯籠を時折見かけます。
この石灯籠も長い年月かけて苔がむし、周りの景色と馴染んでいくのでしょうね。

鹿がもはや身近すぎて神の使いであることを忘れていました。
神鹿の像のすぐ近くに、鹿に関する注意喚起の看板があるのがなんか面白い。

【二ノ鳥居】

春日大社二ノ鳥居と石段

あれはなんだろう。
思わず足がメインルートから外れて向かってしまっていました。
木からのびた枝が道をまたいでいるのでしょうか。
生きている木でできた天然の鳥居のようでした。

木の枝が鳥居のように伸びる春日大社の参道

そのまま進むと御本殿の慶賀門が見えてきます。

春日大社慶賀門へ続く石段と参道

【御本殿・慶賀門】

朱色と新緑のコントラストが鮮やか。

新緑に映える春日大社慶賀門

開門前のため、幣殿からの参拝のみとなりました。

開門前の春日大社御本殿前

本殿の敷地内にも鹿が。

春日大社回廊のそばで草を食べる鹿

【御本殿・南門】

春日大社南門

開門時間になり、人が増えてきました。
メインルートから外れ、寄り道しながら戻ります。

春日大社の森で草を食べる鹿

【飛火野】

青空と緑の芝生、傘のように横に広がる紅葉樹。
のんびり草を食べる鹿。
伸びやかでエネルギーを感じる場所でした。

飛火野に広がる芝生と大きなクスノキ
飛火野の芝生で草を食べる鹿

元興寺とならまち散策

猿沢池から南側一帯がならまちです。
最終日、元興寺とならまちでカフェに立ち寄り、奈良旅の余韻を楽しみました。

元興寺(がんごうじ)

ならまちの中心部に立地する元興寺。
現在はならまちの一角にある小さなお寺という印象ですが、日本最古の飛鳥寺(法興寺)の流れをくんでおり、奈良時代はならまち一帯に広がる大寺院だったそうです。

元興寺の山門越しに見える極楽堂(本堂)

極楽堂(本堂)で参拝をし、仏像などの寺宝を収蔵・展示する法輪館へ。

入ってまず目に入ったのは、五重小塔です。
可愛らしいサイズ感と保存状態の良さから、レプリカかと思いましたが、本物(国宝)です。奈良時代に作られたものがこのようないい保存状態で残っていることに驚きました。

💡参考:五重小塔(元興寺のほとけさま|元興寺公式サイト)

法輪館を見学した後、境内を散策します。

境内で特に印象に残ったのは、数え切れないほど並ぶ石仏です。

元興寺境内に並ぶ石仏群と供養塔
元興寺境内に並ぶ石仏群

極楽堂と禅室の屋根の一部が、周りと色が違っています。
飛鳥時代の日本で最初に作られた瓦が今でも使われているそうです。

元興寺の極楽堂と禅室
飛鳥時代の瓦が残る元興寺の屋根

手水鉢の花や小さな鬼のような置き物などちょっとしたところに、気遣いや遊び心を感じるお寺でした。

大和茶カフェ 茶樂茶 SARASA

奈良駅近くの商店街やならまちを歩いていると、抹茶やほうじ茶を使ったカフェをよく見かけます。奈良県は「大和茶」の産地だそうです。

ならまち散策の途中で、大和茶専門カフェに立ち寄りました。

大和茶カフェ 茶楽茶SARASAの入口

複数の器から自分が気に入ったものを選ばせてもらい、
目の前でお茶を立てていただきました。

しんとした空間の中でしゃかしゃかお茶を立てる音が耳に心地よい。

茶楽茶SARASAで抹茶を点てる茶席

和菓子は紫陽花をイメージしたものだそうです。

歩き疲れた体に、抹茶のほろ苦さと和菓子のやさしい甘みが染み渡ります。
ゆっくりと時間を過ごすことができました。

📌観光スポット情報・リンク集

🌏世界遺産|🏆国宝

奈良公園周辺エリア

🌏🏆興福寺

📌特徴・見どころ

  • 藤原氏の氏寺で1300年以上の歴史
  • 中金堂(約300年ぶりに再建された興福寺の中心伽藍)
  • 五重塔(現在保存修理工事中)
  • 国宝館(阿修羅像)
  • 奈良公園近くで駅からのアクセス良好

💡ひとことメモ

広々とした境内は開放感があり、歴史・規模・見どころのバランスが取れた優等生的な寺院というイメージ。国宝館では阿修羅像などをはじめとした有名な仏像を多数間近に拝観でき、仏像好きにもおすすめ。

📌関連サイト(公式サイト・マップ)

🔗興福寺(公式サイト)
🔗境内案内図(pdf)

📌所要時間
約60〜90分
(境内散策+国宝館・中金堂・東金堂拝観)
*境内散策のみなら30分程度

🏆新薬師寺

📌特徴・見どころ

  • 病気平癒を願って建立
  • 薬師如来坐像(本尊)と十二神将立像
  • 奈良時代に建立された本堂
  • 静かで落ち着いた拝観環境

💡ひとことメモ

本尊の薬師如来坐像を囲んで立ち並ぶ十二神将立像は圧巻で、その空間に飲み込まれます。
静けさの中で仏像の表情をじっくり味わいたい人におすすめ。

📌関連サイト(公式サイト・マップ)

🔗新薬師寺(公式サイト)

📌所要時間
約30〜60分
(本堂拝観+境内散策)

白毫寺(びゃくごうじ)

📌特徴・見どころ

  • 高円山のふもとに建つ閑静な山寺
  • 国宝の阿弥陀如来坐像
  • 樹齢数百年の五色椿
  • 奈良盆地を一望できる眺望

💡ひとことメモ

石段を登りたどりついた高台の境内からの奈良盆地の眺めは絶景。高畑の散策の途中に立ち寄り、静かにゆっくり奈良を味わいたい気分の時におすすめです。

📌関連サイト(公式サイト・マップ)
🔗白毫寺(奈良市観光協会サイト)

📌所要時間
約30〜60分
(本堂拝観+境内散策)

🌏二月堂(東大寺の仏堂)

📌特徴・みどころ

  • お水取り(修二会)の舞台
  • 奈良市街を望む舞台
  • 奈良を代表する夕景スポット
  • 24時間参拝可能

💡ひとことメモ

昼間の二月堂も奈良の街並みがきれいに見えますが、夕方が特におすすめ。夕方の日没前から日没後20分ほどのマジックアワーの時間帯は、灯篭の温かい光と静けさの中で、空の色が昼から夜へ淡いグラデーションをともなってゆっくりと変わっていきます。その様子は幻想的で、時間が止まったように感じます。

東大寺の敷地が広く、意外と二月堂にたどりつくのに時間がかかります。
夕方に訪れる場合は、遅くなると真っ暗になり人通りも少ないので、時間に余裕を持って向かうことをおすすめします。

📌関連サイト(公式サイト・マップ)
🔗二月堂|東大寺公式サイト
🔗境内案内図|東大寺公式サイト

📌所要時間
約20〜30分(参拝+周辺散策)

🌏🏆春日大社

※春日大社のみどころ・基本情報は、「春の奈良を巡った記事」で詳しく紹介しています。

奈良・歴史ときどき🦌と🌸

💡ひとことメモ

早朝の春日大社(可能であれば6:30まで)は昼間の賑わいとはまるで別世界のような静けさ。神社ならではの神聖な空気を味わいたい方はおすすめです。

🌏🏆元興寺(がんごうじ)

📌特徴・見どころ

  • 日本最古の仏教寺院・法興寺(飛鳥寺)の流れをくむ寺院
  • 奈良時代の瓦が残る本堂と禅室
  • 石仏や石塔が並ぶ浮図田(石仏群)
  • ならまち散策とあわせて立ち寄りやすい

💡ひとことメモ

街中にあり、ふらっと立ち寄ったら、何気にすごいお寺だった!という印象。かつては興福寺を上回る規模の大寺院だったそうです。奈良時代の瓦石仏群など見どころも多く、静かに過ごしたい人におすすめです。

また、法輪館にある五重小塔(国宝)も必見。レプリカと思うほど細部まで美しい状態で保存されており、奈良時代のものがこのような形で残っていることに驚きです。

📌関連サイト(公式サイト・マップ)
🔗元興寺(公式サイト)

📌所要時間
約40〜60分
(本堂・収蔵庫拝観+境内散策)

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